2020年7月5日日曜日

⑤人口心臓研究のメッカ

通勤電車の夕刊フジに連載コラムがあった。

そのころの話題の人の紹介記事だったと記憶する。

覚えているのは家のお隣の人が、S社のボスの

技術的な片腕だったと知ったり、人工心臓の

阿久津?先生の名を知ったり、会社の先輩の初の

ワープロの開発苦労話だったりだ。

たまたま、その頃、ワイフの医者旦那がユタ州立大

に医学留学中だったので、僕の渡米中の会社休暇に

ロスからユタに遊びに行った。

飛行機の中で隣り合った青年がペンキだらけの服を

着ていたので聞くとUCLAの学生で、ペンキ職人の

アルバイトで稼いだ金でスキーに行くんだそうだ。

親の金で行くなんてトンデモナイ、スポイルされた

学生とされて世に信用されない、と胸を張る。

親に小遣いをもらう日本とは大違いだ。

ユタの妹家族たちはクリスマス・ツリーの準備中で、

その頃日本では多くなかったIEレンジでコーヒーを

淹れてくれたのが印象的だった。

久々の再会の祝杯用のアルコールを、特別ストアーに

買いに走る。

ユタ州は基本的にはノン・アルコール国だそうだ。

その頃、ユタ大には人工心臓研究で有名なDr.コルフ

先生がいた。

お目にかかったことはないが、義兄を通じて全面に

内臓イラストを書いたたTシャツをもらった。

 翌日「アイム・アン・アクトレス」とオシャマな、

姪のアメリカの小学生たちを連れて、ソルト・レイク

(塩湖)とカッパー・フィールド(露天掘り銅鉱)

に行った。

広大な露天掘り鉱山の、谷間を覗く崖っぷちには,

だだ一本のロープが張ってあり

「ルックダウン・アット・ユアー・オウン・リスク」

(覗いても良いですが、当方は責任を取りませんよ)

と看板が立っているだけだった。

それでいいのだ !