2013年8月28日水曜日

海と空を見つめた日々

海と空を見つめた日々が懐かしい。
朝起きて宿で朝食を食ってから、レンタカーに分乗して海岸の部隊の射場に向かう。
太平洋に面した射場は左手遠く向こうに小さな漁村が見え、右手向こうは車道の他は無人の岬が見えた。
幅1km、奥行き数100mほどの砂の土手に囲まれた砂浜射場域の向こうは、急な下り土手で波の寄す渚に下っている。

計画した射撃は幾つかの条件が整のう必要がある。
@沖合に船や航空機がいないこと。
@目標の無人標的機の回収する船が安全に出港できる波高であること。
@無人標的機の準備が整っていること。
@全試験機材の準備が整っていること。
つまり、準備ができても沖合に貨物船が現れると通過するまで待つしかないし、沖に白波が出ると待つ、機材不備があるとその担当以外は待つのみだ。
そんな時は、ひたすら本を読むか、空と海ばかりを見て過ごすしかない。
空と海に長い時間向き合って過ごすのは、ここでの時間か、クルーズかしかない貴重な時間だったことに後から気づく。