2017年3月8日水曜日

’70年万博の頃(2)

      ’70年万博の頃(2)

ECM/ECCMというのはElectronical coutermeasure/Electronical couter-
countermeasure電子妨害・電子対抗妨害と言い、相手の探知電波を妨害したりその妨害に対抗手段を使う技術で現代電子戦では高度の不可欠技術である。
例として戦闘航空機の電波的形状を極度に電波反射を少なくし、レーダーに探知されないようにするステルス技術なども含まれる。
当時でも言葉としては流布していても、性格上具体的技術は開示できないからすべての電子的技術には必ずそれに対抗技術があるから、その研究は電子技術研究そのものということになる。

総合研究所で米国の電子通信学会誌をむさぼり読んで、ECM/ECCMの研究が出来たのも後々非常に役に立った。

まず最初に、防研の依頼でアンテナのレーダー電波の走査方向を電子的に制御出来るフェーズド・アレイ・アンテナを試作し、黎明期時代の米国デジタル・エクイプメント社のマイクロ・コンピューターDECー10を使ってわが国初のマイコン制御機器を試験した。