2020年7月10日金曜日

⑪ホリウッド・ハイウエイ(その1)

大きいアーチがあるロス空港に到着したのは

日曜日だった。

月曜日にカルフォーア西海岸の街のリットン社

に注文してあったマイクロ波送信管の受け取り

検査に行くことになっていた。

仕事の後、レドンドの海岸近くに住んでいた

高校時代からの親友宅に寄ることになっていた。

日曜日の空港の長距離バス停は閑散としている。

誰もいなかったバス停はポツリポツリと並んで

いる人が増えたが、聞こえてくる会話は皆英語

ではない。メキシコ人ばかりだ。

込み合うバスに乗っても、レドンド海岸バス停

が何処か?アナウンスも聞き取れない。

隣に座っているオバさんに「レドンド海岸に着

いたら教えて」と頼んだら、たちまち大合唱が

起こった。

「レドンド・ビーチ、レドンド・ビーチ」

メキシコ人のオバさんたちの「この人はレドンド

・ビーチ行きだよ」と伝えてくれたのだ。

陽気な人たちではあるもんだ。

大きな旅行ラゲッジを抱え降ろして「さて、

トレンド・モーターインはどこだ?」

何車線もある広い道の脇には看板すらない。

大ラゲッジをゴロゴロ引いてロスの方向か?

南下か?見当もつかない。

ウロウロしているとロス方向の一台のチェッカー

・フラグ(タクシー)が「キャンナイヘルプユー」

と言う。渡りに船。

タクシーの中でモーターインの地図メモを渡して

無事着いた。

フロントで手続きをしている時、タクシーに

これから先のプランメモを地図メモと一緒に

渡して、返してもらっていないのに気づいた。

早速、もしタクシーが忘れ物メモに気づいたら、

次に泊まる予定の北ハリウッドのハウアード・

ジョンソン・ホテルに送ってくれ、と頼んだ。