2020年7月7日火曜日

⑥タウザンド・オークス・リソート

ロスやホリウッドの西郊外にタウザンド・オークス

というリゾート地帯がある。

名前の通りかっては(の木)オークスの森が広が

森林地帯だったらしい。

ゴルフ場も多い別荘地帯らしい。

会社の別部門の部長明瀬さんは定年前の日本人二世

テキサス大出身、日本語はあまり出来ない。

社長が我々がU.S.生活に慣れないだろうから、と

配慮してくれたのだ。

最初の休みに、ゴルフに連れて行ってくれたのが、

ウザンド・オークス・カントリークラブと言う

ゴルフ場だった。

ホテルに迎えに来て貰って、ゴルフ場まで

ハイウエイで1時間位だったろうか、明瀬さんは

ここのクラブ員らしく「今日のパートナーです」

と老齢の紳士を紹介した。

紳士の連れは、カートの助手席の、背の高い

インテリ風な、挨拶もしない紳士だった。

カート2台でプレイが始まった。

プレイの間間に、明瀬さんが「物騒な世になり

ましたな。今朝の新聞に依ると、ダウンタウンで

日本人の奥さんが何者かに撃たれたそうですよ」

と老紳士に話しかける。

「全くですな、この子もロスの有名弁護士でしたが

若い女の子に車をぶつけられて、この有様ですよ。

こうやって毎日ゴルフに連れてリハビリしてやる

しか、無いのですよ」。

コースの所々に大きいオークスが生えたグリーン

周りに、綺麗なセキレイのような小鳥が来るゴルフ

だった。

ホテルに帰って車を降りるとき、明瀬さんがロスの

日本語新聞を「妻が取っている新聞です。読んでみます

か?」と言って置いて行ってくれた。

日本婦人が撃たれた事件を独特の日本語で伝えている。

後で知ったが、この事件があの三浦某が妻を撃った

事件だったのだ。

おまけに、撃たれた日本人夫人は、別部門だが会社

同僚SSさんの叔母さんに当たる人だった。