2020年7月24日金曜日

㊹ 思い出ローレライ

覚えておられる方もあると思うが、大好きな札幌

に過って「ローレライ」というミュージックビアー

レストランがあった。

あの大きなウイスキーの王様看板のあるススキ野の

交差点の丁度対角線にあたるビル地下にあった。

千歳の真鍋さんが連れて行ってくれた。

真鍋さんは伝統があるサッポロビール会の千歳支部

の分団長を長く勤めてこられたらしく、サッポロの

大きいホテルを借り切って行われるオール北海道

サッポロビール会のレセプションでもドイツ語の

乾杯の歌を高らかに歌われていたくらいである。

ご自分は東京外大なのに気分は北大の様だった。




ローレライには「ローレライリゾスデン」という

専属バンドを持っていて、北海道交響楽団や

北海道女声合唱団のメンバーが加わっていると

いうことだった。

ヨーロッパ民謡を中心にタンゴ、クラシック、

ジプシーバイオリン、シャンソン、ラテン音楽

と多彩な楽団だった。

バイオリン、クラリネット、チェロ、ピアノ、

女性ボーカル数名の特徴ある明るい雰囲気の

楽団で、僕も東京から来たお客さんをよく連れて

行った。




料理も特徴がありドイツ、フランス、イタリア、

北海道コースなどコース料理に特徴があった。

僕が札幌を離れる頃、20数年の歴史ある店を

閉じることになって、また一つ北海道や札幌

らしい、札幌農学校や北海道大学の伝統ある

特徴が消えてしまうような寂しさを覚えた。

しかし、羊ヶ丘のクラーク博士像や島松の

クラーク博士決別の記念碑などと、札幌植物園

に続く北大構内は開拓精神にあふれた時代の

面影を残していると感じる。

時計台の下で~🎵 カラオケの好きな札幌♬

の歌も歌えなくなってしまった。