2020年4月10日金曜日

夢想カート王国⑮故郷は日本の近未来の包容力?

国破れて山河在り、とは誰でも知っている漢詩の冒頭だ。
一家7人外地で突然敗戦難民になり、貨物列車に詰め込まれ夜通しガタゴト運ばれ、今の韓国釜山の丘の上の女学校校庭に張られた米軍が設営した難民キャンプに収容され、引き揚げ船興安丸の船待ち数週間の後、夜の仙崎沖に停泊し、米軍上陸用舟艇で昔の先崎漁港に降ろされて、仙崎の街のエプロン掛けの皆さんの慰問のオニギリ配給にうれし泣き、米軍トラックで人丸駅に着き、渡場の母の実家に転がり込んだという小学時代に経験した僕らの世代の実感でもある。
あれ以来「ずいぶん遠くに来たもんだ」という歌みたいに老いさらばえた今、ツクヅク感謝と感嘆を持って思われるのは、養い育てて呉れた故郷の自然と人々の包容力だ。
過疎だの消滅だの言われて久しい今、新コロナウイルスが新たな世直しを迫っているように僕には思える。
人口の都市集中、安い労働力に頼ってツクルのは皆中国、大型になった船、飛行機、列車で人々は全地球を移動するという、地球規模の今日の日本人の世界観が、これまた地球規模で変わろうとしているように思う。
人々の意識が変わる時代がやって来る。
日本人の食べ物は自分たちで作る! 
日本人が使う物は自分たちで作る! 
地球温暖化を防ぎ地球を守る! 
その一環として、故郷長門の包容力を深めよう! 
かっての包容力をみんなで取り戻そう! 
新コロナウイルス事件終息後直ぐに、都会に出た人々の目は故郷に思いを馳せ、一緒に故郷の包容力の復興に働ける機会を期待する時代が必ず来ると信じる。
蛇足ではあるが、カートや徒歩の人の歩く速度で世の中見よう! 
人々の暮らしが見える! 
田の草や稲の穂が見える!