2021年7月30日金曜日

(89)リハビリ日記⑫ 比較的に恵まれている現代の老人僕のリハビリ生活模様例 

  16年前に第1回目の脳梗塞発症を経


験し、右麻痺後遺症つまり右足全体が


骨盤毎やや開いて左側の杖を突く必要


があったのと、右腕の痙縮(よく見か


ける三角巾で吊ったような曲がり)が


残った。


当初は右顔面が垂れさがる麻痺症状が


あったが、こちらは2,3年で自然消


滅したかに見えた。


 8月に退院して明何会と自称した水


彩画クラブの仲間と信州安曇野にスケ


ッチ旅行に遠征し、左手スケッチをし


て杖を突いて単独で数km歩き回り皆


を心配させた。


 もう再発はなかろうと油断したの


か、今年3月2度目の発症が来た。


 実は昨年秋、軽い発作があって言


葉不明瞭、足腰に弱りを感じ、通院


や民間整体士に掛かった時には、想


像した想定問診を印字して持って行


っていた位だから、正確には第3次


発症かも知れない。


 高老年下の今度の発症の後遺症は、


致命的というレベルの足腰のなえと


構音障害(dysorthria)と嚥下障害


が残った。


つまり、人に話言葉が伝わらず、ト


ロミが少ない食物は喉で気管の方へ


誤嚥する。


 ただ一つ、字を書く以外は使わな


かった右肩回りは、今度見て下さっ


たOT.の養老先生の肩甲骨周りの再


マッサージのお蔭で、動きが出て希


望を残している。


 自覚はなかったが、骨盤に圧迫骨


折があるらしく、毎日の病院リハビ


リ途中に腰痛が出てリハビリ効果が


出ないので、やむなく退院して訪問


リハビリの道を選んだ。


 歩けないから、室内外も車椅子が


要る。


前々からハンドル操作の電動カート


をレンタルしていたが、車体も大き


く狭い我が家で動くのは無理で、狙


いを付けていたjoystickタイプ操作


のwhill電動椅子に鞍替えした。 


介護老人ホーム施設に入るには基本


の3倍料金を取られる年金収入だと


言われてそんな金力もないし、毎日


笑顔の老人たちと仲良くお遊戯をし


て過ごす生活は無理な自分は、自宅


を改修してwhillに乗ったままでどう


にか生活したいと準備に掛かってい


た矢先だったので、発症直ぐにwhill


出入りのスロープを道から玄関まで


付ける庭改修に掛かることが出来た。


 レンタルベッドの手摺を基点に


whillに乗り移る、デイサービス用の


車椅子に乗り換える、動作が基本に


なる。


 whillを動かして左手に少し進むと


パソコンとモニターやプリンターが


あるwhillでアプローチ出来る机、後


ろにバックして右に直角に向きを変


えると新聞を読んだり食事をしたり


の机、机の向こうはレンタル平行台、


居間を出てドアを直進すればwhillが


便器に横着け出来るように壁を開口


したトイレ。


 建築家の息子とワイフの計らいで


ある。 感謝に尽きる。


 ただ今のところの問題は長時間


whillに座って過ごす尻の痛さであ


る。 卵が割れないと宣伝する重


力分散のハネカム・マットを買い


込んだ。