2021年7月24日土曜日

(86)リハビリ日記⑨痙縮のリハビリは発病後何時頃から始めて間に合うか?

 僕の第1回の脳梗塞発病は2004年


5月16年前になる。


当時は血栓を溶かす応急処置の特


効薬は日本では許可されていなか


った。


現在ではかなりの人が、この薬の


お蔭で腕が三角巾で吊ったように


痙縮した人を見かけることが少な


くなったように思うが実際にはど


うだろうか?


リハビリ病院ではこの症状の人が


まだ多い。


僕の第1回発病の2004年ころは、


脳卒中に罹ったら、絶対安静と言


われた古い知識からリハビリ開始


は発病後なるべく早く、と方向変


換して間もないころで、理学療法


士制度も今ほど発達していなかっ


たような気がする。


僕の右腕と右手の痙縮リハビリは


自分の衣服の着脱と、机上に置い


たタオルを両手で向こう側に押し


進めることが印象に残っている。


だから、この16年間右腕は痙縮し


たままだった。


ただ、字だけはキャリアーが無い


左手字は練習してもダメだと悟り


必死に名前と住所だけは右手で書


こうと決めて猛練習をした。


一番効果があったのは、般若心経


の写経であった。


以来、字だけは右手で書いてきた。


今度の2度目の発症でリハビリ病


院に入院して今回が初めてという


具合に肩甲骨のリハビリを始めた


ら、驚くなかれ、右手の痙縮がだ


んだん解れて来たのである。


まだ腕の筋肉が力の改善が伴わな


いから制約はあるが、希望が出て


きて嬉しい。


今回の脚のダメージは大きいが、


専門の理学・作業療法士(PT.と


OT.)の骨盤や肩甲骨周りの矯正


で効果を上げている。


リハビリは早い方がいいと言われ


ているが、時間が経ってしまって


も諦めずにリハビリすることだと


強く思う。