2021年7月11日日曜日

(82)リハビリ日記⑤田中ST.先生

 今度の16年経ってからの第2回ストロークのダ


メッジの最大は構音障害(dysorthria)(言葉の発


音が出来なくなること)と誤嚥が常習になったこ


とだ。


発音が呼吸の長さが保てなくなるので発音が正し


く伝わらない。


息を貯めて「あー」と長く小さい声で発声しよう


としても最初は3秒程度しか続かない。


誤嚥の方は、喉の筋肉が働かなるのに応じて、舌


の機能が劣化して、トロミをつけた飲み物や食事


でないと、呑み込みの対応が間に合わなって、い


わゆる誤嚥むせぶになる。


田中ST.先生は最初出会った時から僕の発声の言


葉を聞き取って呉れた。


ST.先生らしく僕の口と舌を観察して読み取って


くれたのだろう。


思わずいろいろな話に飛んだ。


この先生も美人でドイツのペンパルと英語で文


通しているという。


僕のkamome-ESS英語クラブのホームページ


を紹介したら見てくれて、朝夕のST.リハビリ


の挨拶はHow are you today! など、短い英語


を楽しんだりした。


I'm fine thank you. とウッカリ返すと「And 


you too? 」が抜けてるんじゃない?


と手厳しい。


あいうえおかきくけこの発音、ぱらからの発


音など上前歯と下前歯の裏側に舌を付ける所


からスタートして次に舌の使い方でラとカの


音が出るなど昔の英語教育ではあまりやって


来なかった発音の基礎からやる。


次に誤嚥が起こる舌の力をトレーニングする。


舌の先を下顎のほうに思い切り伸ばす。


アインシュタインが来日の折茶目っ気で長い


舌を出した写真が思い出される。


トロミ食やごはんや粥の選択など病院食の


面倒も見ていただいた。


それどころか、退院後の妻の食事作りの指


導手引書などまで細かく準備して下さった。


感情失禁という無意味に笑顔と泣き顔の表


情の使い分けができない状態の症状を教え


てくれた。