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午後ホテルに戻ってパリエアショウで知り合った
北海道の真鍋さんの旧友というC.ボツホルドさん
にワシントンに到着の挨拶をしておこうと思って
オフィスに電話をしたら「残念です。この五月に
亡くなり(パスド・ア・ウエイ)ました」という。
パリで 天啓とも思える偶然のお知り合いになった
とき確か七十四歳でいらっしゃったので残念だが
無理もない。早速彼の旧知の友人、北海道の真鍋
さんに電話を入れた。パリ以来、写真と文通のお
付き合いだった。アメリカの輸送大企業エバー・
グリーンのエグゼブティブだった人で、敗戦直後
には米進駐空軍の千歳基地の副司令官だったとい
う。今回出発前にお知らせしようかとも思ったの
だが、ご老体を煩わせてはと控えさせていただい
たのが虫の知らせだったのか!
心より、ご冥福をお祈りしたい。
ワシントンDCも朝が早い。税制優遇措置があるた
め確か住民の70%以上を黒人が占めるから、勤め
人が帰ってしまう夜間の市街地は黒人ばかりになっ
てしまうという。それでも、朝はきちんとした身
なりのサラリーマンがビルに入って行く。
歩きながら食べる果物やパンを置いた屋台も開い
ている。ニュウヨークと違って街はきれいで清潔
である。