ローマは2度目の来訪である。
あのとき、帰国したら是非イタリア語を勉強しよ
うと思ったものだったが、喉元過ぎれば・・・で
ある。情けない。
ラテン語をかじればラテン系語を理解できるので
はと、ラテン語の有名テキストから始めたのが、
そもそもの間違いだったのだ。自分を知らないの
に程がある。
せめて、イタリア語の基本単語帳だけで良かった
のだ。
2度目の旅は心理的に少し余裕がある。
もう一度行ってみたい所と、もういいや、という
所がわかる。
今回は、日本人がやたら目に付いた数年前の前回
と違って、韓国人と中国人などアジア系の人が断
然増えたという印象である。
外見はさほど違わないが、元気が良いのと目の輝
きが違う印象だ。国の力が付いて来ている表れだ
ろう。
それと、バチカンに参詣する姿勢も違うようだ。
キリスト教徒にとってバチカンは絶対の信仰対象
で、これを冒涜することは許されない。
国は違っても宗教心のある国の人は、他の宗教の
聖堂を鑑賞するにしても、何が冒涜に当たるかを
知っているから節度があるように思うのは、気の
せいか。
ついに、ピエタ像はガラスの中に入ってしまった
し、係の人の誘導も厳しくなった。