2020年3月24日火曜日

カート王国②長門湯本温泉郷

夢想カート王国長門湯本温泉郷の続き②である。
山口県長門市の長門湯本温泉は,僕が小学校3年の時旧朝鮮京城府から敗戦難民になって同市の油谷渡場の母に実家に転がり込んだ頃からの思い出の地だ。
一緒に引き揚げてきた父方の祖母と2歳下の弟と、国鉄山陰本線長門人丸駅からD51機関車が牽引する客車で旧正明市駅乗り換えで、美祢線長門湯本駅で降りて、初めて湯本温泉の恩賜湯に行ったのが、多分小学校4年生だったろう。

夢想カート王国長門湯本温泉郷の続き②はこの湯本駅前から始まる。
新山口駅まで新幹線横浜から来た我々は、山陽本線厚狭駅で美祢線仙崎行きで湯本駅で降りたところである。
かっては沢山の温泉客が乗り降りした駅も車社会になってからは無人駅になっているが、予約しておいたカートを借りる窓口は好況のようだった。
車を使わない地元のお年寄りも駅からカートがあれば、車の送り迎えなしに温泉で遊んだり大寧寺の花見を楽しめる、
脳梗塞後遺症で足の悪い自分は横浜でもカートを使っているが、湯本駅でも使えるのは有難い。
ワイフは横浜でも歩きかバスなので、ここでも手荷物はカートに乗せ、速度を4km程度にした僕の乗るカートに同伴する。
駅前から河岸段丘の丘の道を左手に川を見ながら桜並木(まだあれば大きくなっただろう)の道を下り美祢線の踏切を渡れば、湯町だ。
カートは道路交通法上”人”扱いだから、原則右側通行だ。
歩道が無いところでは、車や自転車と対面で走る。
駅から1㎞ほどか?20分足らずだろう。
新しくなったという恩湯と恩湯食脇にカートを止めて、貴重品だけ持って10年ぶりの懐かしい恩湯に入る。
ここら辺りは昔は旅館が並ぶ坂が多かったが、今は地元間伐材を使った散歩歩道とカート/車イス道兼用の木道が優しく迎えてくれるのが嬉しい。
湯上りには今夜の宿を当たってみよう。
あれば、これから大寧寺の桜を覗いて見た後、飯にしよう。
大寧寺花見往復小1時間か。