初めて来たロンドンだが、有名な所は写真や
TV紀行で、何度もお目にかかっていて知った積り
になりやすい。 しかし、これは禁物である。
何せ見るもの聞くものすべて生き物である。
自分が在ってこそ旅の意味がある。
ご存じイギリスは今皇室を頂点とする貴族階級
の残った国であると同時に、新しいECの中心メン
バーの一員として(この旅の時期に)政治経済の
主導を担おうとしている。
今回の視察の中でも国を挙げての視点の改革を感
じたが、過去の栄光が足枷になっているのではと
思うことも多々あった。
シャーロックホームズのパブにも入ってみたが昔
と変わらないのではと思える。
昔愛読したバートランド・ラッセル卿の幸福論
を思い出しながら現代UKの指導的な若い人たちの
志向はどうなんだろうと思った。
ゴルフや、ラグビイ、ビートルズを生んだ国であ
る。
ベストセラーズのトップと3位くらいの本を買っ
てみた。「小さな島国からのノート」「ウイット」
と言う本である。まだ読んではいないが、書評抄
を見た限りでは、この2冊は軟硬対照的で期せず
して僕への回答があるような気がしている。