2021年1月9日土曜日

(61)草枕スケッチ帖②


 時差ボケで朝5時過ぎに目が覚めた。


いざロンドン、初お目見えとばかり10階のダブル


ベッドツインの豪華な部屋のカーテンを開くが外


は真っ暗。


しかし、下の方を見るとすでにハイドパーク北側


の道路はデリバリーの車や通勤らしい小型車がヘッ


ドライトを点けてひっきりなしに走っている。


これは日本より働き者だぞ!


地図を見たり、テレビを見たりロンドンの予備勉強


をしている内にモーニングコールそして英国式朝食。


BGMに第9交響曲には恐れ入った。


 本日の行事出発までの時間調整にパークの中のイ


タリア公園を散歩。


なぜイタリアなのか分からないが「ジェンナー」と


書かれた大きい人物像がある。我が子を試験台にし


たと言うあの種痘を開発した人か。


リスが遊び、マロニエの栗が落ちている。


紅葉が始まり、ジョギングの人もたくさんいる。


日曜日の朝だからか乗馬を楽しむ正装した大人子供


の一団が、車道の信号を渡ってパークに入ってくる。


車より馬が優先!リッチなものだ。


外周の歩道では恒例のアート市場が立つらしく、妻


の作品だと言う古い農家を描いた小さい油絵を飾り


付け始めたおじいさんがいる。