2021年3月1日月曜日

(75)草枕スケッチ帖⑯



パブやバールの発達しているロンドンやローマ


と違って、夜は物騒で車で一目散に帰宅するのだ


と聞いていたワシントンDCでは帰りに一杯という


のはないのかと気の毒に思っていたところ、あった


あったホテルのバーである。


夕食のワインで飲み足りず、疲れと言ってみんな部


屋に帰ってしまった。 


海外で日本人の男二人でホテルの一室にで宿泊する


とゲイの団体が来たと思われるというので、今回は


全員一人部屋の配慮をして頂いているが、飲み足り


ないこんなときなどは不便。


で、一人で深夜11時近くロビー奥のバーに入った。


誰もいないと思いきや、テーブルは満席である。


脇に通勤カバンを置いて4,5人が飲んで談笑して


いる。


日本の居酒屋風景と変わらない。カードをやって


いるのかも知れないが、おおむね紳士である。



時々大笑いの声が起こる。


うれしくなってしまう。カウンターも結構繁盛し


ている。


一角を陣取って気づかれないように、飲みながら


スケッチをしている。


外はもう寝静まっているようだが防犯のためだろ


うかウインドウはこうこうと照明がつけてある。


早々とクリスマスの看板が出ているところもある。