2013年5月7日火曜日

ラジコン無人標的機 RCAT

RCAT(1)
対空火砲や対空ミサイルの射撃訓練や射撃試験には標的になる標的飛行体が要る。
昔も今も、高射砲の訓練には架空線に吊り下げたり、棒の上に取り付けて人が持って走ったりする模型飛行機などを使う。
標的機の大きさは実物が距離によって作る視角とほぼ同じになるようにする。
遠くにある標的機は小さくなるという原理だ。当然安く作れるが、動く模型や飛行体を標的機として用意するのは大変だ。
インターネットから

アメリカには太平洋戦争の時、既に無線操縦の無人標的航空機があった。例えば戦後日本にも導入されたアメリカのL-90という高射砲の射撃評価をするためにもRCAT(Radio Controlled Air Target) という無人航空機が導入された。
よく言われているのは早い話自動車カローラ級の馬力のエンジンを積んだ(もちろん飛行機だから空冷だが・・)プロペラ機で、胴体の長さが4m弱で翼幅全長が3.5mである。
この機の発進は初めの頃は、丸い滑走路を作ってワイヤーでRCATを滑走路を走らせ、予定の速度に達したら、砲丸投げのように、タイミング良くワイヤーを外して、目的方向に飛ばす。
この発進方法は危ないし、場所が要るので、今はカタパルトで打ち出す方が多いようだ。
飛行距離は最大50kmくらいだといわれ、回収はパラシュートで海上や陸上に降ろす。 

RCATは低速標的機と呼ばれるが、CHUKAR-3と呼ぶジェットエンジンを積んだ翼幅が2m弱の高速標的機もある。 

技術試験や発射試験に労務借り上げで参加した僕たちは、この可愛い無人機を見て過ごしたから、これにまつわる話も尽きない。