2021年11月17日水曜日

(98)リハビリ日記㉑ 訪問歯科診療 

  前々から、駅前のIU歯科医院に通


っていた時、院内ポスターに「歯科の


訪問診療案内」があって、他人事と思


って漠然と眺めていたが、こんなに直


ぐ自分事になるとは!


 長年通っているその歯医者さんは


東京医科歯科大出身の院長以下、その


後輩たちが診療する診療台が4台ほど


並んだ完全予約制である。


 院長先生は大声の歯にモノ着せぬ言


い方のガラッパチ先生に見えるが、腕


の確かな先生だと見える。


それが証拠に、弟子の先生たちも仲が


良く、腕が良い。 


経験上、処置した虫歯、入れ歯は問題


が残ったことがない。



 最近の脳梗塞再発で歩けなくなった


上、構音障害とこれに伴う誤嚥現象が


出た僕は電動車椅子から降りて歩くこ


とが難しい。


団地にあるその歯科は玄関直ぐに框(


カマチ=床の先端)の床で、カートで


玄関先に行けても床の診療台に辿り着


けない。


 歯科医院を変える案もあろうが、長


年のカルテがある歯科を代えられない。

 


 初めて本日、従来からの担当である


長坂女先生と助手さんが診療に見えた。


 パソコンに入れた想定問診を合成音


で読み上げてくれるソフトで、虫歯状


況の話を聞いて貰って診療が始まった。


 診療の基本のレントゲン撮影はどう


するのだろうと心配していたが、僕が


魂消たことに工具箱程度の大きさの女


先生が持ち上げることが出来る重さの


簡易レントゲン撮影機があるのだ!


 19世紀末にレントゲンがX線を発


見して120年余の今、あの高電圧を掛


けて発生させていた大きい装置が携帯


の現実になっている!


僕の勉強が足りないのも確かだが、化


石人間ギャートルズ、時代遅れを悟っ


た。