2021年9月19日日曜日

(95)リハビリ日記⑱ 獺祭忌 正岡子規忌 

 今日9月19日は、現代俳句の創始者と


言ってよい正岡子規の命日である。


人々は自分の書斎である病床を、獺(い


たち)が獲物を自分の周りに並べるとい


う習性になぞらえて本などを病床の周り


に並べた自分を獺祭亭と自称したと言わ


れることから、忌日を獺祭忌とあだ名さ


れたのである。


 子規の一番弟子に相当する高浜虚子は


子規の看病に当たっていたが、仮眠を取


っていた間に臨終に間に合わなかったそ


うである。


 子規が亡くなった蚊帳を離れ友人たち


に訃報を伝えるために外に出た虚子が見


たのは十六夜を過ぎた月の光だった。


 子規逝くや十七日の月明に 虚子


と言う名句を詠んだ。(石寒太による)


 後々山口県JR岩徳線沿線に獺祭の名を


冠した銘酒が生まれたが、子規の獺祭と


縁があるのかどうかは知らない。


獲物を前にして酒を酌むには好都合であ


ろう。