2020年10月7日水曜日

(55)日々小さい新発見を探す



 毎日が引き算になりがちな


老いの日々を楽しくするには


何でもいい、小さい新発見を


探すに如くはない。


例えば、最近の例では16年前


に発症した右麻痺後遺症で、


自分の意思により動かすこと


が出来なかった右足首とその


先の親指などが、ある日突然


僅かだが動いたのだ。


その発見の喜びったらこの上


ない。持病の腰痛が長年治ら


ず、先ごろ飛び込んだ指圧施


術の効果の一部と思われるが


思わぬ新発見であった。


 僕の電動カート歴は、もう


6年以上になるが、この5月に


第2回目の脳梗塞軽発作による


不良機能のさらなる追加により


益々カート依存度が増えている。


 今までの最大連続運転距離は、


わが家から横浜元町公園までの


地図上の直距離、約13km往復


である。


kamomeESSの花見だった。


この月曜日10月5日には、僕の


カート歴上、初の大冒険、横浜


市営地下鉄にカート毎、乗って


横浜駅東口のSOGOビル9Fの


ヒアリングセンターに、補聴器


メンテに行った。


 2月の工場への郵送修理以来


やっていなかった事後メンテに


行きたがったがコロナ禍で延び


延びになっていた。


 行程は先ずブルーライン


上大岡駅路上エレベーター口


まで約4km、地下B1の改札口  


で行き先駅横浜駅を告げた後、


ホーム階B2にエレベーターで


降り、ホームの最前方にある


6番ゲートまで走行すると、


ホームと電車の渡し折り畳み


治具を持った駅員さんが待っ


ている。電車が来る。


乗客の降乗車の後、駅員さん


が渡し板をセットし、カート


で乗り込み適当なスペースに


駐車。一連の動作はたちまち


終わる。


乗りなれた地下鉄の揺れも、 


カート上だとまた違う


着いた横浜駅のホームも同じ


く6番ゲートだ。


なるほど全駅統一らしい。


熟知していたはずの横浜駅構


内も降りたホームからのエレ


ベーター探し、スロープ探し


で、中央広場辺りに出ると、


すっかり雰囲気が変わってい


るので方向音痴状態。


やっとB2階の東口に着くと、


ここも様変わり、SOGO正面


に繫がっている。


SOGO内のエレベーターで、


やっと9Fに着いた。


予約時刻15:00の30分前。


家を出てから約1時間かかっ


たことになる。


帰りは余裕ができB2の生鮮


売場で寿司折などを買った。


同じ帰路を通り家に17:00


帰着。この初冒険でバス


や電車を使わなくても僕の


歩けない身障者としての


行動範囲はうんと広がっ


たのである。


この新発見がもたらす新


心境地は大きい。